こどもの感性を引き出す「建築と教育」
先日、札幌スタイルデザインセミナーの建築家セミナーへ行ってきました。
平成17年度 北海道赤レンガ建築賞奨励賞受賞作品である「東学園こぐまの森プレイホールガリバー」を題材にお二人の講師
[東 重満氏(学校法人東学園美晴幼稚園)・小西 彦仁氏(有限会社ヒココニシ設計事務所)]が、建設に至るまでの経緯、思いを語られていました。
「幼稚園」と聞くと、砂場に滑り台、小さな机…という姿が思い浮かぶのですが、ここは遊具といえば、中をくりぬいた大きな木の幹であったり、ススキの穂で葺いた小さな小屋や自然の築山…。与えるという発想ではなく、自分で考える力を養うことを大切にしているそうです。
建築物の構造や、デザインも興味深いものであったのですが、
子供たちへの思いや、地域との共生を、設計者・経営者・保育者が何度も話し合い、設計されたものであること。そして、それが息づいていることに大変感銘を受けるセミナーでした。